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分離発注方式について

皆さまは”分離発注方式”という言葉を聞いたことはありますか? 工事を、工務店さんなど特定の会社に一括で依頼をするのが、”一括発注方式”といい、一般的な方法です。

これに対して”分離発注方式”というものがあります。こちらは工務店などを介さずに建て主様が直接工事業者と契約をし、家づくりを行うというものです。

家を建てるには、多くの専門業者が携わり工事が進められます。一括発注ではそれらの専門業者と工事の調整や段取り、工事内容についてのやり取りなど工事に掛かる作業のすべてを契約した工務店などに一任します。分離発注の場合、それらを建築の専門家ではない建て主様がになうことになりますので、一般的な分離発注方式では、設計を依頼した設計事務所等と現場管理の契約を結び、サポートを受けながら工事を進めることが多いです。

メリット① コストダウンが期待できる

見積りは各専門業者が建て主に直接提出するため、工事金額の適正価格を把握することができます。
これによりご予算がオーバーしてしまった場合でも、設計者側は建て主の要望を踏まえて適切な部分のコストダウンをご提案することが出来ます。
また、分離発注の場合、工事内容など業者とのやり取りも設計者が工事業者と直接出来るため、一手間省くことが出来ます。一括の場合は、設計者と工務店がまずやり取りし、その後工務店が業者に伝えるなど、色々な場面で二度手間になっていることが多くあります。これらを一手間省くことが、かなりのコストダウンを見込める一因であると思っています。

メリット②  業者との関係性が築ける 

専門業者と直にご契約を交わすわけですから、直接コミュニケーションを取れる立場となります。建て主様は現場で分からないことがあればどんどん質問をしていただき、不安の解消も出来ると思います。また図面上では良く分からなかった事が現場で形になってくることで、ここにも物入れが欲しいなど要望が出てくることがあります。そんなご相談も気軽ににしていただけます。

また工事が終わった後もメンテナンスや急なトラブルなど無いとは限りません。もちろん設計事務所もフォローをさせて頂きますが、急を要するときは直接業者に連絡を取れる関係性はとても大事です。そのような関係性をつくれる立場にある、ということです。

デメリット① ご契約やお支払いの煩わしさ

一括発注の場合は一社とのやり取りだけですので、建て主様のご負担は少ないと思いますが、分離発注の場合はご契約の数、お支払いの回数など増えることになります。
私共ではなるべく建て主様のご負担が少なくなるよう、例えば工事期間が短く、小規模な工事内容の業者などに対しては私共設計事務所でご契約・お支払いの取りまとめをしています。お客様にもお支払いにはネットバンクなどをご利用頂くなどして、少しでもお手間を省けるようお願いをしております。

デメリット② 建築の知識が無いと現場がまとまらず工事に支障をきたす 

       *こちらのデメリットは設計事務所などとサポートの契約を結んでいない場合に限ります

​​設計者などにサポートをお願いしない場合は、建て主様が現場監督の立場となりますので、相応の専門知識を必要としますし、合わせてかなりのお時間を割かねばなりません。現場監督の仕事は工事の内容把握、業者間の工事のスケジュール調整、商品の発注業務など々多岐にわたります。

ですので、専門家とのサポート契約を結ばれることを推奨します。

現在「家づくり」は、本当にお金の掛かる時代となっています。
耐久性や耐震性、断熱性能を上げることは安心・安全、住み心地のためにとても大事なことです。しかしそれらは全て、コストに反映されてきます。
それでも私たちは、家族が笑顔で幸せでいられる、住み心地良く、美しい住まいをお客様に諦めてほしくありません。ですので、私たち設計事務所に出来ることで色々工夫をし、費用をなるだけ抑える努力をしていきたいと思っています。その一つがこの”分離発注方式”になります。
ご興味をもたれた方は、どうぞご相談会などでお伝えください。ご不明の点など詳しくお話しさせて頂きます。

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